内容証明の知っておきたいポイント
近年、未払いの請求や契約の解約などをきっかけに、内容証明についてご相談される方が増えています。内容証明は、自分の意思を正式な形で相手に伝え、トラブルを防ぐための手段です。ここでは、その内容証明を送る前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
内容証明とは
内容証明とは、「いつ・誰が・誰に対し、どのような内容の文書を送付したか」を日本郵便が証明する郵便制度です。文書の内容が公的に記録されるため、意思表示や請求を行った事実を客観的に証明する手段として利用されます。
利用される主なケース
内容証明は、以下のようなケースで多く利用されています。
- 未払い代金、家賃、貸金の支払い請求
- 契約解除、解約の意思表示
- クーリングオフの通知
- 慰謝料、損害賠償の請求
口頭や通常の書面では証拠が残りにくい場面でも、内容証明を利用することで、法的に意味のある通知を行うことができます。
内容証明の法的効力
内容証明は、それ自体に「強制力」や「支払いを命じる効力」があるわけではありません。しかし、次のような重要な効果があります。
- 相手方に対して心理的なプレッシャーを与える
- 請求や意思表示を行った事実を客観的に証明できる
- 裁判や調停になった場合の有力な証拠となる
特に、「いつ通知したか」が重要となる場面では、内容証明が大きな役割を果たします。
作成時の注意点
内容証明は形式や記載内容に細かなルールがあります。代表的な注意点は以下のとおりです。
- 1行あたり、1枚あたりの文字数制限に従う必要がある
- 曖昧な表現を避け、事実関係を正確に記載する必要がある
- 感情的、威圧的な表現はトラブルを悪化させる恐れがある
- 法的に不利となる表現を誤って記載してしまうリスクがある
自己判断で作成すると、本来の目的を達成できない、あるいは逆に不利な証拠になってしまうこともあります。
行政書士に依頼するメリット
行政書士に内容証明の作成を依頼することで、次のようなメリットがあります。
- 法的観点から適切な文案を作成できる
- 状況に応じた表現、請求内容の整理ができる
- 相手方との無用な対立を避ける文章構成が可能
- 郵便局での手続きも含めて一括で任せられる
行政書士は「予防法務」の専門家です。トラブルを大きくする前に、適切な形で意思表示を行うことが重要です。
行政書士と弁護士の違い
内容証明は行政書士・弁護士のいずれにも依頼できますが、行政書士は主に「事実や意思を文書で正確に伝えること」を目的とした作成業務を行います。一方、相手方との交渉や紛争解決を前提とする場合は、弁護士による対応が必要となります。
内容証明に関するQ&A
Q.内容証明を送れば、必ず相手は支払いや対応をしてくれますか?
内容証明には強制力はありませんので、必ずしも相手が応じるとは限りません。ただし、正式な意思表示として証拠が残るため、相手に心理的な影響を与え、話し合いや支払いに応じるきっかけになることが多くあります。
Q.内容証明は相手に受け取りを拒否されたら無意味になりますか?
受け取りを拒否された場合でも、「内容証明を発送した事実」は記録として残ります。そのため、まったく無意味になるわけではありません。ただし、意思表示を確実に到達させたと評価されるかは状況によりますので、ケースに応じた対応が重要です。行政書士にご相談いただければ、次の手段も含めてアドバイスいたします。
Q.内容証明と配達証明はセットで利用すべきですか?
多くの場合、内容証明と配達証明は併せて利用することをおすすめします。配達証明を付けることで、相手に「いつ配達されたか」まで証明でき、後のトラブル防止や証拠価値をより高めることができます。
「内容証明を送りたいが、どのように書けばよいかわからない」「自分のケースで内容証明が有効なのか知りたい」このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ当事務所へご相談ください。初回相談のみで問題が整理できるケースも多くあります。状況に応じて、内容証明の作成だけでなく、今後の対応方針についても丁寧にアドバイスいたします。
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